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紛争地帯からの手紙

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2004年 06月 11日

Багдад

Багдад_a0026915_113641.jpgさて、バクダッドと一言で言っても非常に広い都市だ。
東京の中に銀座や渋谷と浅草があるように
バクダッドの中にも中央官庁が立ち並ぶ場所がある一方で貧民層が暮らしている場所もある。
今日、例えば浅草で爆弾事件が起きたからといって
渋谷の治安が悪いか、といわれたらはてな?
という気がする。もっと言えば、香港でSARSが流行ったから日本人もSARSにかかっているに違いない、といわれたらそんな馬鹿な、と思うだろう。正確な情報さえあれば必要以上に怖がることはない。一番怖いのは知らぬがゆえの盲目的な恐れだ。
アメリカは、潜在的な恐怖のため、イラクを叩く事に正当性を見出してしまった。
たちの悪いことにイラク人の解放を叫びながら。アフガニスタンの例を見るまでもなく、彼らに本当の解放が訪れる日はまだ先のこと。今、仮に大統領選挙でもやったら反米のシーア派かバース党官僚が息を吹き返すのだろう。アメリカにとって他国の民主主義とは、民族主義的なものではなく、アメリカのグローバルスタンダードに強調する民主主義でなくてはならない。そういう意味で日本は本当の独立国なのか、という疑問も沸いて來がそれは又別問題ということで話を戻そう。独裁国家を倒すというのなら、本来ならサウジアラビアを叩かねばならないのではないだろうか。サウジの王政の独裁振りはサダムの比ではないのだという。ただ、王室が親米だということでアメリカはサウジ国内の人権問題には口を出していない。一方国民は反米でいわゆるねじれ現象が起きている。ビン・ラディンがハイジャック犯の多くをサウジ出身としたのは、いわば、王室に対してアメリカとの仲にくびきを打つためだったという考えが妥当だろう。いずれにしても世界一位、二位の石油をアメリカは手中にしたわけだ。そんな國が京都議定書に調印するとも思えない。 写真はもともとサダム・フセインの肖像が飾られていたが、戦争終結と共にニコチャンマークに変えられてしまった。これはこれで可愛らしいと思う

光識

by shaktypad | 2004-06-11 11:37


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